- 礼拝メッセージ
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2018年7月1日
聖書:ヨハネによる福音書6章41〜59節
説教題
「天から降って来たパン」渡辺善忠牧師(要旨)
旧約聖書には、イスラエルの人々がエジプトからカナンへ導かれた時に、神から「マンナ」という食べ物を与えられたと伝えられています(出エジプト記16章参照)。マンナにはこのような歴史的な背景がありますが、この言葉は時代を経て、神が授けて下さる食べ物という象徴的な意味で用いられるようになりました。また「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者」という御言葉には、ヨハネ福音書が書かれた時代の人々が、礼拝で与えられる聖書の御言葉と聖餐式のパンとぶどう酒を土台として信仰生活を歩んでいたことが示されています(53〜56節)。「天から降って来たパン」という御言葉には、このような背景と御子イエスとの関わりが示されています(50、51、58節)。なぜならこの御言葉には、父なる神が御子イエスを天から遣わし、全ての人々へ豊かな糧を授け、聖書の御言葉と聖餐式によって永遠の命へ招いておられる恵みが示されているからです。この意味を心に留めて、神の御子イエスが私たちに必要な糧を授け、永遠の命へ導いておられる恵みを感謝して受け入れるように祈り合いながら、新しい週の歩みへ遣わされてまいりましょう。